[名]スル
1 こなごなに打ち砕くこと。「岩石を―する」
2 徹底的に打ちのめすこと。「敵を―する」
大辞泉より抜粋
このサイトでは、1
(主に食品固形物を)こなごなに打ち砕くこと。
食品における微粉砕加工について簡単にお話させて頂きます。
”粉砕”について
自然界には気体・液体・固体の三つの生体から成り立っているといわれて来ましたが、工業技術の発展に伴い近年
もう一つの生体”粉体”という言葉が認知されてきました。
今、我々が生活をしている身の回りを見ても、粉体に関係しない物はありません。
粉体は医薬品・食品・工業薬品・染料・化粧品等に幅広く活用され、化学反応を良くしたり、滑らかにしたり、吸収、消化を助けたりしています。
”微粉砕加工”にすることによる特徴
@微粉末(同じ粒径)だと混合しやすい
A錠剤等表面が綺麗で鮮やかな仕上がり
B体内への吸収(消化)が速い
C飲料にも使用できる滑らかさ
1m=?μm
1m=1000mm(ミリメートル)(100cm)
1mm=1000μm(マイクロメートル)
1μm=1000nm(ナノメートル)
つまり1mをマイクロメートルで表すと1000000μmになります。
粉砕方法の代表例
○乾式粉砕
○湿式粉砕
○凍結粉砕
代表的なものは上記の3つが挙げられます。
乾式粉砕における粉砕機種類
はじめに、粉体に関する主な操作について説明します。
粉砕は塊状固体に外力を加えて細かくしたり、粒をさらに細かくする操作であります。
粉砕操作において作用する力は圧縮力、剪断力、衝撃力、磨砕力の4原則がありこれを粉砕の4原則と呼びます。
1.圧縮力 : 固体をおしつぶす力
2.剪断力 : カッター又はナイフで固体を切断する力
3.衝撃力 : 固体に高速回転するハンマーなどの衝突によって与える力
4.磨砕力 : 固体をすりつぶす力
圧縮力粉砕、剪断力粉砕、衝撃力粉砕は単一粒状全体を破壊する体積粉砕であり、磨砕粉砕は摩擦的に粒子に圧縮力、剪断力を加えて粒子表面より徐々に微粉を生産するいわゆる表面粉砕となるので、微粉、超微粉の取得には有効であると考えられます。
色々の物資が色々な目的に粉砕されています。
これらの目的に合わせて粉砕機には粗砕機、中砕機、微粉砕機、超粉砕機に大別されます。
・
粗砕機 : 塊状の固体を数ミリ程度に粉砕する
ハンマーとライナーとのクリアランスが広い
スクリーン有り、無しタイプ
スクリーンサイズで粒度を決定する事が多い
周速は50〜60m/sec程度
・
中砕機 : 粒状の粒子を100〜200メッシュ程度に粉砕する
ハンマーとライナーとのクリアランスは微粉砕機よりやや広め
・
微粉砕機 : 50〜20μmをねらう粉砕機
ハンマーとライナーとのクリアランスは2〜3mm程度で非常にせまく
粉砕ロータの回転数は非常に早く周速は100m/sec以上が一般的である
・
超微粉砕機: 20〜10μm以下をねらう粉砕機
難粉砕の代表例
(粉砕するのが難しいとされるもの)
○非常に硬いもの・・・クルミの殻、帆立や牡蠣等貝類の殻、梅干の種、トルマリン等
○油分の多いもの・・・大豆、ゴマ、カシュナッツ、ピーナッツ、クルミ等
○糖分の多いもの・・・マンゴー、パイナップル、バナナ等
○水分の多いもの・・・ゴーヤ、海藻、酒粕、芋、人参、みかん等
○強繊維質のもの・・・ヨモギ(もぐさ)、霊芝、羊毛、キチン・キトサン等
新JIS規格(目開きとメッシュの換算表)
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